このたび日本小児ストーマ・排泄・創傷管理研究会代表世話人を拝命しました藤代準と申します。本研究会会員を代表してご挨拶申し上げます。
本研究会は1987年に日本小児ストーマ研究会として発足いたしました。当初は主に小児の消化管・尿路ストーマを対象とした研究会で、パウチなど小児のストーマ用品も限られる中、各施設におけるストーマ管理の工夫などが議論されておりました。その後、ストーマに限らず排泄全般に困難を有する子どもたちの課題が注目され、2002年に日本小児ストーマ・排泄管理研究会と名称変更されました。最近では小児における褥瘡や陰圧閉鎖療法など創傷管理への対応も求められるようになり、2015年に日本小児ストーマ・排泄・創傷管理研究会と改名されて現在に至ります。
本研究会は皮膚排泄ケア認定看護師(旧WOC看護認定看護師)を中心とする看護師や、小児外科医、小児泌尿器科医などの多職種・多診療科が参加し様々な立場から小児のストーマ・排泄・創傷管理について議論されているのが特徴で、毎年の学術集会開催や委員会活動を中心に活動しております。
学術集会は2024年には第38回を数え、毎年活発な議論が交わされております。学術集会と同時期に学術委員会が中心となって開催しております日本小児ストーマ・排泄・創傷管理セミナーは、小児のストーマ・排泄・創傷管理に関する最新の知見や実践法を全国に広める重要な役割を果たしております。委員会活動では、ストーマケアや間欠導尿を必要とする子どもやご家族、ご関係の方向けの小児のストーマ・導尿資料の作成や、国内の二分脊椎患児・患者の排便管理の向上にむけた実態調査や資料作成などを行っております。
本研究会の意義や趣旨に賛同される多くの方のご参加をお待ち申し上げますとともに、さらに本研究会が発展し小児のストーマケア・排泄及び創傷管理の発展に貢献できるように会員一丸となって尽力してまいります。ご支援、ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
2024年7月
日本小児ストーマ・排泄・創傷管理研究会
代表世話人
藤代 準